読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ちいさな箱庭

海に小瓶

舞台版魔王 JUVENILE REMIX 感想

舞台感想

 

舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」、プリステの初日も近づいてきてわくわくしています。影山くんの2.5次元舞台は久しぶりなので楽しみです。そういえば『のぶニャがの野望』は2.5次元に入るのでしょうか…。元は猫なので擬人化してる時点でいまいちカテゴリーがわかりません。支倉つねニャがさんかっこよかったです。

ビジュアル公開になったとき、こんな影山くん知らない!!!!と興奮しました。いい意味です。鴨田侑くんというキャラクターを知っても、やっぱり影山くんがやるのは未だに想像ついていないので、観劇が楽しみすぎます。欲を言えば、走ってほしかった…。せっかく動けるのに…。

 

ところで影山くんは2.5次元舞台に以前出演してます。同じ2.5次元舞台ということで、今更ながらその舞台、舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』の感想を書きたいと思います。本当に今更です。備忘録も兼ねて。

 

 

 

 

 

舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』(以下魔王JR)は*pnish*本公演vol.14でした。まず初めに思ったこと、魔王JRをやるんだ!?でした。

魔王JRが好きな友達は「まだアニメ化もしてないのに…」と突然の舞台化にかなり戸惑ってました。幸い舞台化反対ではなかったので一緒に観劇してもらいました。その節はいろいろ教えてくれてありがとうございました。

 

昨今2.5次元舞台は溢れています。衣装やウィッグ、カラコン、役者が声優の声に似せたりと、限りなく2次元に近づけようとする2.5次元舞台に対して、魔王JRは限りなく3次元に寄せてきた2.5次元舞台だと思います。まずスズメバチが男になってますし。ウィッグつけてる人なんて一人もいないし(パンフレット撮影での一人を除いて)。リアリティーに重きを置いて、いかに観客が現実的に感じるかの演出だったと思いました。セットと出演者10人という少なさもあって、殺伐とした世界でした…。セットの落書きがライトによって見え方が変わっておもしろかったです。それからひとつの役に複数人の役割を担ってもらってましたね。アンダーソン(味方良介くん)も情報屋だったり、辰巳(ラサール石井さん)は“大人”という役回りを集約してたり。そういう面からも原作完全再現を目指していたわけじゃないとうかがえます。

 

 

 

始めに緒方(鷲尾昇さん)とスズメバチ(Ry☆くん)が客席でグラスホッパーの集会の説明をしてくれるんですが、ロウソクの代わりにケータイのライトをつけるっていう観客参加演出で、私たちはもう聴衆としてこの世界に入り込んでいて、「観客」として線引きすることを許してくれなかった感じがしました。犬養(土屋佑壱さん)もこちらを向いて演説しますからね。それにしても今見返しても台詞量すごいなって思います…。犬養のカリスマ性をバシバシ感じました。東京初日で「刮目せよ!」って台詞忘れましたけど…笑

 

 

安藤(影山達也くん)はロウソクをしまって犬養の演説が始まってすぐ、客席後方から現れます。意識は演説している犬養に向いているので、近くにいなければ存在感はまったくないです。ですが緒方に腹話術を使って視線を一気に集めるあの感じがたまらなくゾクゾクしました。DVDでは暗がりの中ですが、あの目つきも映ってますね。足元を一切見ず、犬養を見つめながらどこか不安な足取りで、でもしっかりと犬養に向かっていく。その姿と、ラストシーンの潤也(池岡亮介くん)は重なって、なんともいえぬ気持ちになりました。ラストの潤也の表情が穏やかにも無にも見えて、それがまた恐ろしいというか。潤也の純粋な狂気さを池岡くんからはたくさん感じました。正直けっこう恐かった笑 スズメバチに捕まって犬養の前に出されて話すあたりは凄みがあって好きです。

 

 

何より安藤の演出でびっくりしたのって前半ほぼ出ずっぱりなんですけど、台詞があるわけじゃなくて蝉(佐野大樹さん)に殺されかけるあたりから舞台にずっといるってことでしたね。座り込みながら考えてるのですが、シーンが変わってその存在感は薄れるのですけどふっと潤也の後ろにいるような重なりもあって。そもそも安藤は今回の舞台のメイン軸では死んでいるので潤也との関わりもほぼないのですが、安藤兄弟の会話シーンでの兄らしい穏やかな表情がいいです。いいです…。潤也との会話で終わるのがまた…。体育座りとても美しいです。魔王JR原作の大須賀先生もおっしゃってましたね。

 

 

安藤は死んでいるので登場シーンは限られているのですが、その安藤がどんな人だったかを語るのはアンダーソンと潤也の二人のシーンで伝わるなあと思います。特に潤也に安藤との関わりを聞かれて、ふっと表情を緩めて語り出すアンダーソンは安藤への好意が滲み出ててよかったです。稽古中じゃんけんシーンで、潤也にじゃんけんに勝ってしまい、「勝っちゃだめだろ!」って演出家の鈴木勝秀さんの怒号が響いたっていう味方くんの話が好きです笑 スズカツさんほとんど怒らないらしいのに笑

 

 

終始重い雰囲気で暗い気分になりがちですが、蝉と岩西(細見大輔さん)のやり取りにはかなり助けられた気がします笑 原作ファンの友達が「岩西がかっこよかった。本当はあんなにかっこよくない」と言ってたのが印象に残ってます。でも確かに細見さんの岩西はかっこいいおじさんでした。観劇する度に少しずつ変えてらっしゃっていつも笑わせてもらいました!コイントスが下手というレベルじゃなくてやるってわかってても笑ってしまいます笑 最後まで煙草吸えない岩西でした笑

 

 

個人的には蝉にぼこぼこにされる安藤が好きでしたね…。ぼこぼこにされるんですよ安藤…。腹話術使う前とか涙目なんですよ…。怯えて歪む顔や思ったように動けない体、弱くて普通の人間なんだなあと。あのシーンを思うと、冒頭の安藤がどれだけの覚悟を持って向かってきていたか考えるだけでぐっときます。話ずれるんですけど影山くん白シャツ着てるのに体薄すぎてびっくりしました。儚さMAX。驚きの透明感。

あと蝉が安藤を殺しに来るシーンの登場演出がかっこよくて好きでした!暗闇から音もなく現れて蛍光灯がちかちかして点く。蝉はかっこいいとかわいいの幅がすごかったです。安藤に腹話術使われて「ガメラが空飛ぶ時の回転数すごすぎー!」って叫ぶんですが、噛んだことがあってカーテンコールで大樹さんがいじられてたのを思い出します。でも言わせてるの安藤なので安藤が噛んだみたいだねって話になって、影山くんが手を合わせて謝ってました笑

 

 

そういえば安藤と犬養の二人のシーンで、安藤が犬養に腹話術を使い「クラレッタのスカートを直してやる」と言わせたあと、影山くんが咳きこむことがありました。そんなこと今までなかったので、私もかなり緊張しました。スモークも炊いてるので仕方のないことと言えば仕方のないことなんですが。けっこう長いこと咳きこんでいたのですが、持ち直して通る声で台詞を言ってたのは影山くんさすがだなと思いました。その後の公演で、同じシーンでわざと咳きこんでたので元はアクシデントでしたが演出に盛り込んだとわかって興奮したのを覚えてます!そうやって芝居を増やしていく姿が素敵でもっと影山くんのお芝居を見たいと思ったなあ懐かしい笑

 

 

殺陣は大丈夫なんですが痛々しい表現は苦手なので、スズメバチがアンダーソンの爪を剥ぐのはいつも苦しかったです。スズメバチかわいい顔してるのに、全然笑わなくてその冷酷さが引き立ってました。潤也を殺そうとしてナイフの刃を出すとき、一瞬微笑むのがまたたまりませんでした…!Ry☆くんは以前別の舞台で拝見してて、踊り手とは思えないくらいお芝居上手だったのでこの時もとても楽しみにしてました。アクションの身軽さは安定してて、衣装もあってひらひらしてて見てて楽しかったです。

 

 

この舞台の潤也の台詞で一番好きなのは犬養に向かって「だからそんなことで死なれたら、それはもう俺の中で罪なんだよ!」でした。足ダンッてするとこです。ダンッてしない時もあったけどしてた方が好きでした。この辺の潤也の表情の変化が好きで、ここまで昂ってることもほぼなかったので、犬養を前にして兄への執着が露わになるのいいなあと思って。本当に目がこわいです潤也…。

そんな潤也も兄でいる安藤といる時は穏やかで、後半最後付近で、二人で並んで潤也が一方的に安藤に語りかけてるシーンで安藤が最後に笑っていなくなるのがもう涙出ました。言葉はないけど潤也の問いかけの答えのようで。

 

 

静寂の演出もかなり多いのですが、舞台魔王JRはとにかく台詞量が多かった印象です。ちょっと早口に感じたりもしました。でもそのそれぞれの立場の意見があり、思いがあり、いつも訴えかけられて、私たちに考えさせようとしてると感じました。槿(森山栄治さん)も基本的にローテンションで口数少ないですが、クラレッタの話の時はかなり熱入るのはそれもあるのかなと。リアリティーに重きを置いてるといいましたが、メッセージを大事にしてるんだろうなって。観客全員に、考えさせようとしている。学生の集団がいたこともありましたが、こういう内容だからこそでしょうか。

 

シーン展開の爆音でかなり耳が痛くなりましたし、正直楽しい内容の舞台ではなかったです。でもとても演劇的で、まだ観劇なんてほとんどしていない私でしたが芝居を見せつけられたと感じました。音楽もかっこよくて、犬養暗殺シーンからのスピード感やアクションも見てて楽しかったです。今回の記事を書くにあたってまたDVD見返して、また感じることも増えてました。コメンタリー付きで見るとまったく集中できないくらい*pnish*さんが喋ります笑 こちらもぜひ一回は聞いてほしいです笑

 

 

こんなところでしょうか。他にも思い出したら追記します。

舞台版魔王JR、ふと思い出して見返して考えたくなる舞台でした。